◇三遠南信自動車道について
また、昨年は三遠南信自動車道の最大の難所であった青崩峠トンネルが貫通し、浜松までの全線開通に向けて大きな期待が寄せられることとなりました。
国でも、中央自動車道とのダブルネットワーク、南海トラフ地震等大災害時の緊急輸送路、沿線地域の経済交流等、大変重要な路線であるとの位置づけから積極的な予算配分がされており、早期開通に向けて弾みがつくものと感じております。
秋には、松茸をはじめとする農産物が天候不順の影響で不作となるなど残念な面もありましたが、村にとりましては大きな成果を上げることが出来た一年間であったのかなと思っております。
まだまだ村内経済は回復途上でありますので、行政としましては、施策の中で景気・雇用・福祉・防災対策等々課題解決を目指すことで、地域の皆様の生活を直接支えて参りたいと思います。
◇一五〇周年記念事業について
迎えます令和6年度は、明治八年一月に村が発足して百五十年の節目の年となります。
村では一五〇周年記念事業を実施することとし、過日実行委員会を立ち上げ、全村をあげて事業に取り組むことを承認していただきました。
事業の基本理念として「村発足一五〇周年の節目の年を全村をあげて祝い、本村を創り上げてきた先人の功績をたたえる。あわせて、村の魅力を住民参加型で再認識し、村への誇りや愛着を育む契機とし、次の二〇〇周年また更なる未来に向けた〝人が輝き 未来につながる 美し郷喬木〟を創造する。」と定めました。
また、キャッチフレーズを「美し郷喬木 一五〇周年!今、新たなステージへ!!」に決定し、本年九月二十八日、土曜日に記念式典を開催することも決めていただきました。
基本理念に加えて、コロナ禍で希薄となってしまったといわれる人と人とのつながりや地域のつながりなど、地域コミュニティを再構築し、村づくりを進める一年にしたいと考えております。
◇高速交通網について
工事が続いておりますリニア中央新幹線、三遠南信自動車道路。いずれも現段階では、村内工事区間の完了時期は明確にされておりませんが、開通効果はこの地域に数百億円とも見積もられる経済効果を生み出すことが想定されています。
明るい将来が見えている地域は全国津々浦々探してもそうはございません。このチャンスを最大限生かすため、また、村民の皆様の工事による負担軽減のため、村では村内区間の早期完了を目指すとともに、これら高速交通網を結ぶアクセス道路の整備、新しい産業誘致や観光事業への挑戦等々、インフラ整備を積極的に進めて参ります。
予期せぬ変革の時代に遭遇し、かつ、劇的に変わる交通網整備とあわせて、これからの喬木村を取り巻く環境は大きく変わって参りますが、我々行政が取り組まなければならない最大のテーマは、恒久的に変わることなく、村民の皆様が平和で安心して暮らしを営める環境を生み出すことだと思っています。
是非、皆様に於かれましては、健やかに生き生きと暮らせる村づくりが叶うよう、忌憚のないご意見を村にお寄せいただきたいと思っております。
まずは、昨年一年間の村政に対する御協力に御礼申し上げ、迎えました二〇二四年が、皆様にとりまして素晴らしき年となりますようお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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